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羽衣国際大学産業経営研究所は、「地域スポーツの現状と未来」をメインテーマに公開講演会を開催しました2023年3月22日

講演①は「社会変化と目標に応じたスポーツ支援の状況について」をテーマに本学産業経営研究所研究員の喜多努准教授による講演でした。

社会の変遷とともに移り変わる日本のスポーツ活動について、ご自身の長年の研究テーマである「競技力向上」の観点から、昭和、平成、令和とそれぞれの時代背景を追ってご解説いただきました。
ビジネスとしてのスポーツを成り立たせるための条件や、*アントラージュ教育教材(コーチ・指導者向け)の原則のご紹介など、指導者としてご自身のエピソードを交えた講義に参加者は関心を寄せていました。

質疑応答では、学校部活動における外部指導者の登用によって勝利至上主義への偏向を懸念する声や、運動会の順位付けに対する疑問、
実際にトップアスリートを指導する際にどのようなことに重点を置いたかなど活発な議論が行われました。

*アスリートを取り巻く、選手と関わりを持つすべての人々を指す

喜多努准教授のプロフィールはこちら


 

講演②は「地域スポーツの現状と未来-経済的価値から社会的価値へ-」をテーマに、本学産業経営研究所研究員の棚山研教授による講演でした。

日本人のスポーツ観の変遷について、明治期以来、1960年代までは競技スポーツ中心のエリートスポーツの時代が続きましたが、
高度成長~バブル期には余暇・レジャー志向の高まりに伴う地域スポーツ的な動向が生まれてきました。
そして、バブル崩壊後には実業団スポーツの後退等に伴う地域スポーツクラブが台頭していく過程について、社会学的な観点から解説をされました。

そして今日、地域スポーツはスポーツ愛好者が自らマネジメントする時代になっていて、財源的自立も強く求められています。
このような厳しい現状について、スポーツ政策を踏まえた説明が行われました。

質疑応答では、スポーツ界のガバナンスの問題や、スポンサーや放映権についての利権問題など、スポーツのあるべき未来について様々な質問が寄せられました。

棚山研教授のプロフィールはこちら


きみの可能性を、見逃さない。

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