羽衣TODAY

「海外研修論」の授業にてJICA海外協力隊セミナーを実施しました



2025年12月10日(水)、本学教員・水飼先生が担当する「海外研修論」の授業において、国際協力機構(JICA)関西センターより長尾宗馬氏、ならびに元JICA海外協力隊(ラオス派遣)の樋口愛美氏をお招きし、JICA海外協力隊セミナーを実施しました。当日は、JICA海外協力隊の概要や実際の活動内容について、具体的な経験を交えながらお話しいただきました。

セミナーは、長尾氏による「今日、開発途上国と何か関わりがありますか」という問いかけから始まり、私たちの日常生活と開発途上国とのつながり、そしてJICA海外協力隊事業の概要について説明がありました。
長尾氏は、インド・ラクナウにおいてインド視聴覚障害柔道協会に所属し、柔道指導に携わったご経験をお持ちで、パリ・パラリンピックには指導者として参加されたことも紹介されました。ご自身の体験をもとに、JICA海外協力隊に関心を持つ学生に向けて、職種の選び方や事前研修から実際の派遣までの流れについて分かりやすく解説してくださいました。最後には、次回の募集期間についても案内があり、「興味のある方はぜひ説明会などに参加してほしい」と学生に呼びかけがありました。

続いて、樋口氏より「世界とつながるボランティア」をテーマにした講演が行われました。
樋口氏は関西大学総合情報学部総合情報学科を卒業後、カンボジア・シェムリアップ州の現地企業にて2年間勤務されました。帰国後、再び途上国で働きたいという思いからJICA海外協力隊に参加し、2019年より2年間の任期でラオスに派遣されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年に一時帰国しましたが、2021年9月には短期隊員としてラオスに再赴任し、2022年の任期終了後に帰国されました。現在は、ラオス雑貨「theobaan」の個人事業主として活躍されています。

講演は、ラオスの挨拶「サバイディー(さばいてぃ)」を学生全員で交わすところから始まり、和やかな雰囲気の中で進められました。樋口氏は、JICA海外協力隊に至るまでの経緯や、協力隊員になるためのステップについて丁寧に説明し、さらに帰国後の社会還元やキャリア形成についても紹介されました。

講演の中盤では、ラオスやカンボジアの地理、文化、祭り、食事などについて多くのエピソードが語られ、学生たちは熱心に耳を傾けていました。特に、カンボジアではネズミが人間よりも効率的に地雷探査を行い、多くの命が救われているという話題には、教室内で大きな関心が寄せられました。
また、昆虫食が大好きだという樋口氏は、JICAでの活動の醍醐味について、「失敗を恐れずに何でもチャレンジできること」「隊次・任国・任地・職種を超えた“掛け算”によって、活動を広く大きく展開できること」と語られました。  

このような経験やスピリットが、現在のラオス雑貨の製品開発、日本在住外国人支援、ボランティア活動など、日本とラオスをつなぐ架け橋としての取り組みに大きな影響を与えているとのことでした。講演の最後には、「国際協力とは、世界中に“ともだち”をつくること」というメッセージが学生に送られました。

質疑応答では、学生から積極的に質問が寄せられ、授業終了後もJICA海外協力隊に関心を持つ学生が残り、応募までの準備や具体的な流れについて長尾氏・樋口氏に熱心に相談する姿が見られました。

長尾様、樋口様には、学生にとって大変貴重なお話をしていただき、誠にありがとうございました。