羽衣TODAY

経済学入門に独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部長の庄秀輝氏をお招きし、「グローバル化とキャリア形成~国際社会で活躍する人材になるために」と題し、ご講演いただきました。



2025年12月11日、経済学入門の特別講義において、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部長の庄秀輝氏をお招きし、「グローバル化とキャリア形成~国際社会で活躍する人材になるために」と題してご講演いただきました。

講演では、まず日本経済の現況について、経済規模や一人当たり名目GDPを米国・中国などと比較し、国力が相対的に低下していることを説明されました。さらに統計データを用いて、ヒト(出入国者数)、モノ(貿易)、カネ(直接投資)の観点から、日本が置かれている国際的な事業環境を紹介。加えて、日本国民がビザを取得せずに渡航できる国が193ヵ国・地域に及ぶことにも触れられました。

また、ジェトロの業務内容、マレーシア、米国(シカゴ)、サウジアラビアでの駐在経験や、和歌山県庁に出向して議会制民主主義の現場を体感した経験などを交え、学生の視点に立った具体的なお話もいただきました。さらに、ジェトロの「世界貿易投資報告」に基づき、最新の国際経済情勢や日本企業による外国人材雇用の現状についても解説され、留学生にとって大変参考となる内容でした。

最後に、グローバル社会で生きる上での心構えとして、海外に積極的に出向くことの重要性、グローバル化の要諦は「尊敬(リスペクト)の念を持って接すること」であること、そしてどのような仕事にも必ず海外との接点があるため、世界に関心を持ち、リアルな体験を通じて五感で感じることの素晴らしさを強調されました。

質疑応答では、学生から「日本の輸入上位品目である原油・粗油やLNG(液化天然ガス)は、原発再稼働によって今後どうなるのか」「日本とインドが協力し、多くのインド人材が日本で働けるようになるというニュースを見たが本当か。その場合、日本経済はより良くなるのか」といった質問が寄せられました。

受講後の学生のリアクションペーパーには、「グローバル化の進展に伴い、外国との共存のためにリスペクトし理解することの大切さに気付かされた」「日本人のパスポート保有率が17%と低いことに驚いた一方で、ビザなし渡航可能な国が193ヵ国・地域もあることを知り、学生のうちに海外へ行きたいと思った」「将来どのような仕事に就くかわからないが、どの仕事にも海外との接点があるという話を聞き、身を引き締めようと思った」「日本の現在の立ち位置を知り、自分も努力しなければならないと感じた」などの感想が寄せられました。

また、講演後、中川恵学長と懇談され、昨今の中東事情やデジタル分野高度外国人材関連等の意見交換も行われました。

今後も本学では、社会で活躍する方々をお招きし、学生がより広範な知識を得られる機会を積極的に設けていきたいと考えています。