羽衣TODAY

海外研修論の授業で本学留学生が母国を紹介しました



本学では、国際的な視野を持った人材育成を目的として、「海外研修論」の授業を開講しています。後期の授業では、世界各国から本学に在籍する6名の留学生が登壇し、それぞれの母国について発表を行いました。

地理、歴史、文化、言語、食、伝統行事など、多様な切り口から母国の魅力を紹介する熱のこもった発表に、日本人学生たちは興味深く耳を傾け、積極的に質問を寄せました。教室はまさに“小さな国際交流の場”となり、学生たちが異文化を体感する貴重な学びの時間となりました。

■ ベトナム
人間生活学科 住空間デザインコース2年 PHAM THI THANH HUYENさん

PHAMさんは、現代ベトナムの象徴的存在であるホー・チ・ミン主席について、歴史的背景を交えながら丁寧に説明しました。主席がベトナム国民から深い敬愛を受けていること、そして彼の残した「5つの教え」が現在もベトナムの小学校の黒板の上に掲げられていることは、ベトナム出身以外の学生たちに大きな驚きを与えました。
また、ベトナムの国旗に込められた意味や、街中で目にするスローガンについても紹介。さらに、国の重要な節目である「建国80周年・統一50周年」を祝う大規模パレードの映像を共有し、ベトナムの人々がお祝いを通して国への誇りを表している様子を生き生きと伝えてくれました。写真や動画を通して、学生たちはベトナムの若い世代が祖国をどのように受け止めているのかを具体的に感じ取ることができました。

■ モンゴル
現代社会学科 観光コース1年 NARANBAATAR INDRAさん

INDRAさんは、モンゴルの広大な草原、及び遊牧民が営む伝統的な暮らしについて紹介しました。モンゴルの自然は、日本の風景とはまったく異なり、学生たちは現地の雄大な風景写真に釘付けとなりました。また、遊牧生活で用いられる移動式住居「ゲル」、乳製品を中心とした食文化、遊牧民が大事にしている「五畜」についても解説しました。
質疑応答では、「馬に乗れるのか」「遊牧民は何パーセントいますか」「おすすめの旅行先は?」など、さまざまな質問が飛び交いました。モンゴル文化に対する学生たちの関心が大いに高まった瞬間でした。

■ 台湾
交換留学生 YEH HSIN JU(葉心汝)さん

YEHさんは、台湾の基本情報と歴史文化について幅広く紹介しました。台湾で使われる繁体字と中国本土の簡体字、日本の漢字との違いを比較しながら説明した部分では、言語に興味を持つ学生が熱心に聞いている様子も見られました。
また、台湾と日本の結びつきの深さを歴史的な視点から解説し、地域ごとの気候の違い、祭りと名物料理なども紹介しました。特に台湾名物のヌガー(牛軋糖)を教職員と学生に配り、実際に味わいながら台湾の食文化に関する理解を深めることができました。
台湾旅行といえば台北が定番ですが、YEHさんは協定校・弘光科技大学がある台中の魅力を紹介し、「日本人にもっと台中の良さを知ってほしい」と語りました。これを機に、台湾の新しい地域に興味を抱く学生が増えることが期待されます。

■ ベトナム
人間生活学科 ファッションデザインコース2年 NIE H LIXさん

NIEさんは、ベトナムの地理・文化・料理・観光地など、幅広いテーマを丁寧にまとめ、バランスのよいプレゼンテーションを披露しました。
特にユニークだったのが「1,000円でベトナムでは何が食べられる?」というクイズ形式の紹介です。フォーやバインミーなどの代表的な料理や、街角で気軽に楽しめるローカルフードなどが紹介され、日本とは異なる物価感覚に学生たちは驚いていました。
また、ハノイやホーチミンだけでなく地方都市の魅力にも触れ、「ベトナムの穴場」を紹介してくれたのが印象的でした。

■ ネパール
現代社会学科 経済・経営コース1年 LAWATI DIWASHさん

LAWATIさんは、ネパールの文化多様性を中心に紹介しました。民族ごとに異なる言語・宗教・衣食文化があること、また、祭りの種類が非常に多く地域・宗教ごとに特色があることを説明しました。
特に、カレー文化を中心とした食の違いについての説明では、日本人学生から「ネパール料理に興味が湧いた」「豆のカレーがどんな味か食べてみたい」などの声が上がりました。
さらに、エベレストをはじめとした山々が、単なる観光資源ではなく、ネパール人にとって神聖視される存在であることを語り、自然と精神文化の結びつきについて考える機会を提供してくれました。

■ 中国
現代社会学科 経済・経営コース4年 張 依蓓さん

張さんは、伝統衣装「漢服」を身にまとい登壇し、教室の空気が一瞬で華やかな雰囲気に包まれました。中国の伝統美を象徴する漢服について、歴史や形状、刺繍技術などをわかりやすく説明しました。
また、上海の名所「豫園」や中国四大刺繍の一つ・蘇州刺繍を紹介し、自身が手作りした伝統髪飾り「纏花(てんか)」も披露。繊細な手仕事に学生たちは驚き、「制作にどれくらい時間がかかるのか」「冬でも漢服を着て寒くないですか」など、多くの質問が寄せられました。
4年生として卒業を控える張さんは、「日本で働くことになっても、中国文化を紹介する機会があればぜひ呼んでください」と語り、文化交流への強い思いが伝わってきました。

本学では、全学生の2割以上が外国籍留学生を占めています。世界各国から集まった学生同士が日常的に交流することで、多文化共生ができる環境が整っています。今回の発表を通じて、日本人学生たちは教室にいながら各国の文化を“直接的に”体験することができました。

「海外研修論」の授業は、単なる知識の習得にとどまらず、学生たちが異文化理解を深めるきっかけとなり、将来的な留学や国際的なキャリア形成につながる可能性を秘めています。学生たちの積極的な交流が、これからの国際教育をさらに豊かなものにしていくことを期待しています。

発表してくださった留学生の皆さん、本当にありがとうございました!