7月24日(木)、PBL(課題解決型学習)の一環として学外研修を実施しました。今回の研修では、大阪大学産業科学研究所および一般社団法人テラプロジェクト研究室を訪れ、産学連携による「ものづくり」とその社会的な意義について学びました。
はじめに、産業科学研究所 戦略室特任准教授 加藤先生から産学についての理念や目的の話があり、「多彩な研究領域」「産業界との連携」「社会連携」「国際連携」など今現在の大学や学生も参加している研究領域の話をされました。
また、テラプロジェクトと大阪大学、株式会社紀文食品の三者が共同開発した機能性食品素材「OTB(発酵おから+バナナ)」についても紹介されました。おからをテンぺ菌で発酵させることで、GABAやポリフェノールを豊富に含みながらもしっとりとした食感と甘味を備え、パンやクッキーなどの製品にも活用できる画期的な素材です。未利用資源の活用と食の健康価値の向上を両立するこの取り組みは、持続可能な社会づくりにも通じるものでした。
後半は、クラフトビール専門店「CRAFT BEER BASE MOTHER」を訪問。クラフトビールづくりの現場で、副原料にレモンを取り入れる新たな製法や、モルト・ホップの組み合わせによる味の多様性について学びました。特にホップは、苦味だけでなくフルーティーな香りや風味を生む要素としても重要で、消費者の嗜好に応じた品種改良が世界的に進んでいるという話が印象的でした。
私たちが取り組んできた「レモン等柑橘類を活用した商品づくりとブランド化」の成果物が、今後の進め方によって社会に役立つ事や、未来へ繋ぐことが出来る成果物である事もわかりました。新たな課題発見にも繋がり研究を継続、研究自体を大きく育てていく事の大事さもわかりました。
今回の学外研修は、産業と学術、市民が連携することで新たな価値が生まれる現場を体感し、理論と実践のつながりを深く理解する貴重な機会となりました。