2025年7月8日、現代社会学科の日向浩幸教授の授業科目「社会と経営」に、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の森川勝彦氏、株式会社三井住友銀行の大許佐和氏を講師としてお招きし、「100年時代を旅する変身資産」をテーマに特別講演を実施しました。
登壇された講師の森川氏は、2019年にSMBCコンシューマーファイナンス株式会社へ入社後、金融業界で活躍を続ける社会人7年目。学生時代にはファミレスでのアルバイトを7年間続ける、マイルールとして一日一袋のポテチを食べるなど、身近な生活感を持つ等身大の視点から、ご自身の経験を交えてお話しいただきました。
今回の講演のキーワードは「ライフプランニング」と「変身資産」。人生100年時代と言われる現代では、就職や結婚、子供の教育・養育、住宅購入、そして老後まで、長い人生の中で様々なライフイベントをどう計画し、どう資金を準備するかがますます重要になっています。講演では、ライフプランを立てる意義を「夢や目標を実現するための設計図」と位置づけ、学生たちは人生100年時代の中で自分が叶えたいことを具体的な年齢・金額とともに書き出してみるというワークにも取り組みました。
また、人生に必要な三大資金(住宅・教育・老後)について、データを交えながら丁寧に解説。さらに、日々の家計管理のポイント、貯蓄と支出のバランス、そして計画的な資産形成の重要性についても学びました。印象的だったのは、「残ったお金を貯蓄するのではなく、まず貯蓄し、残ったお金でやりくりする」という実践的なアドバイスです。
後半では、投資の基本やギャンブルとの違い、金融商品の種類、リスクなどについて、実際の投資体験ゲームを通じて理解を深めました。軍資金10万円を元手に、学生たちは株式売買の模擬体験に挑戦。投資のリスクを減らす「分散・積立・長期」の三原則や、NISA・iDeCoなど現代の資産形成制度の活用についてもご紹介いただき、金融リテラシーの大切さが実感できる内容となりました。
人生100年時代は、自分らしい選択をしながら何度でも変身できる時代。そんな『変身資産』を育てるヒントが詰まった、充実した90分となりました。
森川先生、大許先生。本日はご登壇いただき誠にありがとうございました。