食物栄養学科2年生は、調理学実習Ⅱの授業で「世界の食文化」を理解するために、世界各国の食事作りにチャレンジしています。
今回は、国際中医薬膳管理師の永井麻生子先生を招いて「薬膳料理」について学びました。
薬膳料理とは、中医学の考えに基づいた食事療法のことです。
中医学には、人間の体は自然の一部であり、一つの完成した小宇宙であるという考え方があります。陰陽五行説など中医学を支えている世界観は、私たちの暮らしや食生活と密接に関わっていることを講義の中で教えていただき、学生たちにとっては、とても興味深く、新鮮な内容でした。
本日のレシピでは、快適に梅雨を過ごすために役に立つ食材をたくさん使用しました。
梅雨の時期には、体内の余分な湿気・むくみをとるもの(ハト麦など)や消化を助けるもの(じゃがいも、枝豆、鶏肉、白みそ、レモン汁)、体内の熱を下げるもの(キュウリ、木綿豆腐、豚肉)が効果的だそうです。
本日は、ハト麦ごはん、梅雨対策ポテトサラダ、豚肉と冬瓜のスープを作りました。
学生からは、
・薬膳料理は難しいイメージがあったけど、食生活に取り入れやすいことがわかった。
・薬膳料理を作ったのも、食べたのも初めてです。優しい味付けでおいしかったです。
・身近な食材を適切に利用して体調を整えることを、これからも取り入れて実践したい。
・薬食同源という言葉の意味が理解できる授業でした。
などのコメントがありました。
これからさらに暑くなる季節、「薬膳」を取り入れながら健康的な生活を送りたいと思います!
永井先生、ありがとうございました。