羽衣TODAY

【医療栄養コース1年生】病院や高齢者施設で働く卒業生を招聘して座談会を開催しました!



2025年6月12日(木)に「大学入門ゼミナールⅠ」(1年生科目)で病院や施設で管理栄養士として活躍中の卒業生をお招きしました。
食物栄養学科医療栄養コース1年生だけでなく、病院で働くことに興味のある他コースの学生や4年生も参加しました。

今回登壇頂いた卒業生は3名で、いずれも病院や介護老人保健施設で管理栄養士として働いています。
講演の前に、縁の深い先生方から略歴や学生時代の人物像について紹介がありました。

 

社会人2年目の喜多舜平さんからは、臨床現場で働く病院栄養士の仕事について話を伺いました。本学に編入学して管理栄養士資格を取得した喜多さん。きっかけはスポーツ栄養でしたが、実習を通じて病院栄養士のキャリアを選択し、現在に至ります。
急性期病院の特徴や業務内容、1日の業務スケジュールのほか、職場を選んだ理由や学生時代に頑張ったことについても後輩に向けて話してくださいました。NST(栄養サポートチーム)やミールラウンド(食事の際に患者の食事の様子を観察し、摂食嚥下機能や食事摂取状況を評価する活動)に参加しており、2年目ながら様々な管理栄養士業務を任されている様子が大いに伝わりました。

  

周藤昌子さんは、卒業して約2か月の新人管理栄養士です。
病院栄養士になりたかった理由や現在担当している業務について話してくださいました。
調理業務が多いことから、学生に対するアドバイスとして「調理の手際を磨く」ことを伝えてくれました。1年生後期に開講される調理学実習でぜひ手際を磨いて欲しいところです。
また、聞き取りの際には患者様に寄り添うことを心掛けているとのこと。今後はミールラウンドにも取り組んでみたいそうです。

小笠原舞さんは、介護老人保健施設知恵の和苑で働く管理栄養士です。実は病院栄養士経験も持っており、その経験があったからこそ今の職場に巡り合えたという話をしてくださいました。また、お相手の気持ちに寄り添い、食べたい気持ちを引き出すことで体重を増やすことができ、車いすから立ち上がって歩けるまでになったケースも紹介してくださり、学生さんたちから感嘆の声が上がりました。
現在周藤さんの同期2名と一緒に働いています。現在の仕事のやりがいや先輩管理栄養士として後輩の指導にもあたっていることも教えてくださいました。

最後に、金岡先生から行政管理栄養士、つまり公務員として働く管理栄養士の仕事について話を伺いました。実に多岐に渡る仕事内容のため、テニス選手に例えるとサーブ&ボレープレーヤーよりもオールラウンドプレーヤータイプの人に向いているという話を、ご自身の経験も交えて説明してくださいました。

最後はみなさんから寄せられた質問にお答えして、盛会のうちに終了しました。
時間内に応えられなかった質問に対して、後日文書ですべて回答してくださった先輩も!

この度は後輩のために様々な素敵なエピソードをお話しくださりありがとうございました。