羽衣TODAY

「いろんなことばで絵本を楽しもう」 堺市西図書館×羽衣国際大学



2024年9月16日(月・祝)、堺市西図書館で開催された「いろんなことばで絵本を楽しもう」で、本学の学生がベトナム語と英語の絵本の読み聞かせを行いました。この取組は、いろんな国の絵本を、原語と日本語で読み聞かせをしながら文化の紹介も行い、子どもたちに外国への関心を高め、理解を深めることを目的としています。

今回は、ベトナム語と英語の絵本の紹介を行いました。

ベトナムからの留学生、グエン・ティ・フェンさん(現代社会学科観光コース4年)は、西図書館所蔵の絵本だけでなく、自分でネット検索を行い、ダウンロードのできる、日本語に訳されたベトナムの絵本も用意してくれました。鮮やかなアオザイを着たグエンさんが子どもたちの前に立つと、歓声が上がりました。ベトナムがどこにあるのか、グエンさんの出身地はどこなのか、その地の特色などを自己紹介でお話ししたあと絵本を読み始めました。『すいかのおはなし』と『バイン・チュンとバイン・ヤイのおはなし』、どちらもベトナムでは誰でもが知っている昔話。『すいかのおはなし』では、ベトナムにスイカがどのように伝わったのか、虐げられた王子さまの功績のお話。『バイン・チュンとバイン・ヤイのおはなし』は、ベトナムのお正月テトに欠かせない料理「バイン・チュン」と「バイン・ヤイ」がどのようにして生まれたのか、ベトナムの民族意識の象徴となった料理のいわれを語るお話。絵本を読み終わると、テトやバイン・チェン、アオザイなどについてたくさん質問を受けました。ベトナムの童謡もみんなで謡い、ベトナム語の‘感触’も体験しました。

英語の絵本は、玉腰充流さん(現代社会学科国際英語コース4年)が『ねないこ だれだ Don’t Want Go to Bed?』と『グリとグラ Guri and Gura – The Giant Egg』を読み聞かせしました。

海外研修で磨いた語学力、なめらかな英語で子どもたちの顔を見ながら絵本を読むと、子どもたちも大人たちも思わず聞き入っていました。よく知っている絵本なのに英語で聞くと別のお話みたい、といった感想が寄せられ、英語はどうやって勉強したの、といった質問も受けました。

アンケートには、「ふだん聞くことのない言語を絵本で聞くことができて良かった」(10代)、「ベトナム語も英語も、話せる人が周りにいないので、子どもに読み聞かせをしてもらえて、うれしい」(30代)、「若い学生さんの話を聞く機会、ほとんどないので良かったです」(60代)といった感想が寄せられました。