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現代社会学科 日向浩幸ゼミ ESGに配慮した経営を学ぶための大阪ガス訪問



ESGに配慮した経営を学ぶための大阪ガス訪問

2025年1月22日(水)、現代社会学科の日向浩幸ゼミでは、ESG(Environment, Social, Governance)に配慮した経営について学ぶため、大阪ガスを訪問しました。

ガス科学館での学び

ガス科学館では、都市ガスが家庭に届くまでの仕組みや、ガスや気体の性質について学びました。タブレット端末を使って、クイズに挑戦しながら進んで行く参加型展示を通じて、地球温暖化への対策や都市ガスの未来、カーボンニュートラルへの取り組みについて理解を深めました。

工場見学ツアー

泉北臨海工業地域に位置する泉北製造所の工場見学ツアーでは、普段は入ることの出来ないLNG(液化天然ガス)タンカーの係留施設や都市ガス製造所の広大な敷地をバス車窓から見学しました。

● 泉北製造所の概要
・ 敷地面積:甲子園球場19個分
・ 勤務者数:約290名(2025年1月22日時点)
・ 中央制御室は24時間365日稼働して全ての設備を監視・操作する。

● LNGタンクの特徴
・ 直径60m、高さ12階建てマンション相当
・ 最大貯蔵量:18万キロリットル(一般家庭が25万年使用可能な量)
・ LNGは-160℃の液体状態で海外から巨大タンカーにより運ばれる。
・ 主な取引国はオーストラリア、アメリカ、パプアニューギニア、オマーン、マレーシアの5か国である。

● 安全管理の工夫
ガス工場では、安全を最優先に、高発泡設備や水幕設備など、複数の安全対策が施されている。また、液化天然ガスは無臭のため、ガス漏れ対策の付臭装置を通じて家庭に届けられている。

科学実験と環境意識の啓発

LNGよりも低温な液体窒素(-196℃)を用いた冷熱実験や再生可能エネルギー(風力・太陽光発電)のデモンストレーションを通じて、エネルギーの科学について学びました。また、クイズ形式で、日常生活における環境に優しい取り組みについて考える機会を得ました。

大阪・関西万博への取り組み

大阪ガスは、2025年の大阪・関西万博に「ガスパビリオン おばけワンダーランド」を出展予定である。「化ける」をテーマにした可愛らしいおばけを通じて、環境問題への取り組みを楽しく学べる内容である。

最後に、このような貴重な学びの機会を提供してくださった大阪ガスの皆さまに感謝申し上げます。今後も日常生活でESGの視点を活かし、持続可能な社会の実現に向けて意識を高めて行きます。