2024年6月19日、現代社会学科の日向浩幸教授の授業科目「社会と経営」に、みずほ証券株式会社大阪法人部の新池 彩香(しんいけ さやか)氏をお招きし、「金融経済教育と財務管理」をテーマにご講演いただきました。
新池氏は、2018年にみずほ証券株式会社の金融市場営業部に入社し、2019年には人事部へ異動し、2020年からは大阪法人部に赴任されたとの自己紹介がありました。
講義の前半は、資金調達と財務の基礎についてご講演いただきました。
起業時のお金の動きから考える銀行による間接金融と、証券会社による直接金融の出資の違いや、
賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表の基礎知識をご説明いただきました。
また、将来、融資を受ける際に備えた、今から出来る3つのポイント(勤務経験、自己資金、諸支払い)について資金提供者の視点から分かりやすくご解説くださいました。
講義の後半は、金融経済教育であり、身近なパーソナル・ファイナンス(個人の資産形成)についてご講演いただきました。
人生100年時代。人間が生涯に使うお金は2~3億円と言われているそうです。
今回は、若者の武器である「時間」をキーワードに「蓄えるためのしくみ作り」について分かりやすくご解説くださいました。
就職がゴールではなく、社会人になっても変化に対応し、自分のスキルや価値を高めることや、
収入で得たお金を蓄えるしくみ作りを早いうちから習慣化していくことの重要性を説かれました。
1990年の定期預金金利が6.080%であったのに対し、2024年は0.026%となっているとのことでした。
1990年に元金を2倍にするのに必要な期間が12年であったのに対し、2024年の現在は2769年となっている現状を踏まえ、
貯めるだけでなく、増やすための資産形成制度の実例(積み立て投資が行える制度)をご紹介いただきました。
♢個人型確定拠出年金(愛称 iDeCo)
ideco-koushiki.jp
♢NISA「つみたて投資枠, 成長投資枠」
NISA特設ウェブサイト:金融庁 (fsa.go.jp)
みずほ証券株式会社、投資教育推進室では、小学生から社会人にいたるまで幅広い世代の金融リテラシー向上を支援するため、受講者のニーズに応じた金融経済・投資などに関する授業・講義の実施、支援を行っているとのことでした。
新池彩香先生。本日はご登壇いただき誠にありがとうございました。