文字サイズ

Language

羽衣国際大学

今日の出来事

HAGOROMO TODAY

現代社会学特別講義D・地域開発論Aでは、南海電気鉄道株式会社eスポーツ事業部主任の井上枝里子氏をお迎えし、ご講演頂きました。2023年10月12日

現代社科学部現代社会学科では、昨年度より南海電鉄グループと連携し、地元を代表する企業である南海電鉄各社の社会課題への取組を紹介する講義を設定している(現代社会学区特別講義D・地域開発論A)。

今回の講義では、南海電気鉄道株式会社経営戦略グループeスポーツ事業部主任の井上枝里子氏をお迎えし、「eスポーツ×地域創生まちづくり」というタイトルで、市場規模の拡大著しいeスポーツを取り巻く環境と、南海電鉄の多角的な事業展開についてご講演頂きました。

eスポーツとは、「エレクトリック・スポーツ」の略称で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。

一般的イメージとして(所詮)ゲームという否定的な印象を持たれる傾向がある「eスポーツ」ですが、中高生の将来なりたい職業で「動画配信者」「プロeスポーツプレイヤー」「ゲーム実況者」が挙がるなど、eスポーツ関連領域は若年層の憧れの職業として浸透しており、ファン人口の拡大による市場規模は直近4年間で約3倍の184.2億円まで成長が見込まれています。

南海電鉄には1950年に大阪球場を建設し、「野球」というスポーツを通して、野球文化の定着と青少年の健全な育成に寄与した歴史とDNAがあります。
2021年より、なんばを初めとする各所にeスタジアムを開設し、大型eスポーツ大会初の大阪開催の特別パートナーとしてIPホルダーとの関係強化、プロeスポーツチームとのパートナーシップの締結、泉佐野市主催の高校生のeスポーツ合宿「eスポーツキャンプ」の開催を企画した他、ゲーム依存に対するメンタルヘルスセミナーの実施、地域の学校や老人施設でのeスポーツの普及を通し、eスポーツ業界のあらゆるシーンに一気通貫で関与しました。

2023年には「プレイヤーファースト」を掲げ、学生に寄り添い、依存症対策や親世代への理解促進に取り組んでいる点、eスポーツを健全なスポーツとして成長・成熟させ、文化に昇華することを目的として地域自治体と共創し社会課題の解決に取り組んでいる点が認められ、公益財団法人科学技術融合振興財団(略称「FOST」)にて、「FOST社会貢献賞」を受賞しました。
今後も、ファンのすそ野を拡げ、eスポーツ分野の成長・成熟に寄与して参ります。

講演後の株式会社南海リサーチ&アクト代表取締役社長の西川孝彦氏(左から2人目)と学長中川の対談では、ともに南大阪に拠点を置く立場として、地域の発展について語る機会となりました。

今回ご来学頂きました南海グループの皆様に、改めて御礼申し上げます。


きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学


今日の出来事一覧へ