2023年7月19日・20日の2日間、「海外研修論」に外務省国際協力局政策課の山﨑貴之氏をお招きし、
「日本の開発協力」をテーマに、ODAの概要や日本がおこなっている開発協力の事例についてご講演いただきました。

講座の前半では、ODAの概要や実際に日本がおこなってきた支援についてお話がありました。
世界の貧困にあえぐ人々や教育を受けられない人々を援助するために、無償資金協力だけでなく有償資金協力や技術協力等様々な支援の形があることを学びました。
また、インドのデリーメトロ開通や中南米の教育支援などを例に、これまで実際におこなってきたODAの取り組みについて、写真を見ながら紹介していただきました。

また、今では多くの国を支援している日本も、戦後は世界銀行から支援を受けて新幹線や高速道路を作り発展してきた歴史があるそうです。
食べ物や資源等多くのものを輸入に頼っている日本にとって、他国を支援することが回りまわって日本のためになるという山﨑氏の言葉に、学生たちも真剣な様子で聞き入っていました。

後半では、山﨑氏がこの仕事に就いた理由についてお聞きし、最後にグループワークを実施しました。
元々海外に興味があり、外国人との交流が好きだったことから、この仕事に興味を持ったという山﨑氏。
初めて仕事でアフガニスタンへ赴き、実際にその目で現状を見て、現地の人と話すことで、インターネット越しでは知りえなかった様々なことを経験できたと話します。
その時の経験が、自分のやりたかったことを改めて見つめ直すきっかけにもなったそうです。
グループワークでは、「日本国内でODAをより広く知ってもらうにはどうすればいいか？」をテーマに、グループに分かれて意見を出し合いました。
「ATMの封筒等身近に目にするものに広告を載せる」「TikTokに投稿し、若い人達に知ってもらう」「テレビCMで活動内容を紹介する」等、各グループから様々なアイデアが飛び出しました。

授業後、学生からは「これからもっと国際協力について知り、身近でも簡単に出来ることを見つけてみたい」「講座を通じて自分ならどうするか考えが変わりました」等の声が聞かれました。

山﨑さん、ご登壇いただきありがとうございました。

きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学