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羽衣国際大学

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HAGOROMO TODAY

海外研修論に中平友彦氏(JICA国際協力出前講座/フィジー派遣)をお招きました。2023年7月24日

2023年7月12日、「海外研修論」にJICA国際協力出前講座講師の中平友彦氏をお招きし、
「活動体験談〜フィジーと日本の架け橋〜」をテーマに、青年海外協力隊としてフィジーで活動した経験をご講演いただきました。

大学生の時に訪れたカンボジアでの衝撃が今につながっているという中平氏。
自分より年齢の低い子供達が学校にも通えずゴミ山からお金になるものを集めて必死で生きている姿を見て、
社会をより良くするためには、まずは自分が行動しなければ、と感じたそうです。
一度きりの人生、色々な景色を見てみたいという思いも重なり、JICA海外協力隊への参加を決意。環境隊員としてフィジーに赴任されました。 

講座の前半では、フィジーの暮らしについて、自ら撮影された臨場感溢れる動画を交えて、紹介くださいました。
一般家庭の様子や街の様子、スコールの激しさなどが手に取るようにわかりました。

 

幸福度ランキング世界一位になった事もあるというフィジー。
皆、とにかく明るく、困ったことがあったらすぐに助けてくれるそうです。
また、「ケレケレ」という共有の文化が根付いており、「自分のものはみんなのもの、人のものも自分のもの」であり、
ペンからサンダルや、タクシーまで全部ケレケレなのだそうです。
ケレケレは助け合いの精神の源のようです。

後半は、フィジーの環境問題と環境教育活動についてお話くださいました。
今後フィジーに合った3Rモデル(Reduce, Reuse, Recycle)を構築していく必要があるとのことでした。
中平氏は、環境アドバイザーとして活動され、学校の分別ごみ箱の設置や牛乳パックで野菜を育てるアイデアにつながったそうです。
また、女性グループが端切れ布を使ってエコバックを作って販売をし、全収益を女性達が受け取る取り組みにも発展したそうです。

授業の最後には、環境問題をテーマにグループワークを実施しました。
大学内での環境関連活動についてグループで議論し、今自分に何ができるかを提案しあいました。
いつも過ごしている学内の活動が意外にもすぐには思いつかず、遠いフィジーの環境問題について学ぶことで、改めて身近な環境問題について考える機会を与えられました。

中平さん、ご登壇いただきありがとうございました。


きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学


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