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HAGOROMO TODAY

海外研修論に西山美里氏(JICA国際協力出前講座/ホンジュラス派遣)をお招きました。2023年7月26日

2023年7月13日、「海外研修論」にJICA国際協力出前講座講師の西山美里氏をお招きし、
「ふしぎ発見!ホンジュラス」をテーマに、青年海外協力隊としてホンジュラスで活動した経験をご講演いただきました。

大学卒業後、事務職として働きながら「いつか海外に住んでみたい!」という夢を持っていたという西山氏。
中高社会科教員免許を活かしたいという思いから、2018年9月JICA青年海外協力隊に参加し、小学校教育の分野で中米・ホンジュラスに約1年半派遣されました。

講座の前半では、ホンジュラスでの暮らしや食文化、特産物について、実際に現地で撮影した写真を用いて紹介がありました。
ホンジュラスでは、コーヒーやバナナの栽培が盛んで、人口の約7割が農業に従事しています。
しかしながら、近年の気候変動の影響で作物が取れず収入が減ったことで、
ギャングにならざるを得ない人やアメリカ国境まで約4,000kmの道のりを徒歩で目指す移民キャラバンに参加する人が数多くいるそうです。
「こうした問題の原因となっている地球温暖化は、私達先進国の豊かな暮らしが引き起こしているとも言えます」との言葉に、学生達も神妙な面持ちで聞き入っていました。

後半では、ホンジュラスの小学校教育や現地での活動についてお話がありました。
ホンジュラスの小学校は、授業が休み時間なしで午前中で終わったり、留年制度があったり等、日本と全く異なる小学校事情に初めは衝撃を受けたと言います。
ある算数の授業で、教師が間違った内容を生徒に教えているのに気付き、教師の教育が国全体の教育レベルの向上に繋がると現地の先生達と勉強会を開催したそうです。
また、分かりやすいホワイトボードの書き方や簡単な教材の提案をすることで、生徒がノートを取りやすく、教科書を持ち帰れない環境下でも自習がはかどるよう働きかけました。

授業の最後には、学生から「現地で一番大変だったことは何ですか?」等の質問がありました。
「何よりも現地の方との関係づくりが大切で、時間がかかる」という西山氏の返答を聞き、学生も国際協力への理解を深めることができました。

西山さん、ご登壇いただきありがとうございました。


きみの可能性を、見逃さない。
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