2023年5月21日(日)、新緑の皐月とは思えない炎暑の中、「浜寺ローズカーニバル」が4年ぶりに開催されました。
400種6,000株のバラが咲き誇る、浜寺公園の奥に広がるばら庭園ではこの日お茶会が開かれ、
本学の学生10名が大阪航空専門学校の学生10名と一緒にお運びのボランティアとして参加しました。
留学生だけでなく日本人学生もほとんどが初めてお茶会を経験するため、
開園前に、お茶の先生からお菓子とお茶(お薄)のお運びの作法について説明を受けました。
―最初にお菓子をお出しします。お盆に乗せたお菓子を二人一組で運んでください。
一人がお盆を持って、もう一人はお菓子を乗せた懐紙の折り目のほうをお客様に向けて渡してください。
その時、お菓子の名前も伝えてくださいね。
―次に、お茶を古帛紗(こぶくさ)の上に乗せて運んでください。
お渡しする時はお茶碗を右に2回少しまわし、お茶碗の柄をお客様のほうに向けて出してください。
ごゆっくりどうぞ、と笑顔を添えてね。古帛紗は渡さないでね。
白いシャツに黒いスカート・パンツの装いの学生たちは、緊張しながらお客様へお菓子とお茶を運び、300人を超える来場者におもてなしをしました。
時間ごとに替わる和菓子の名前を覚えるのに苦労しながらも、「羽衣国際大学の学生さんですか?」と声をかけてこられる来場者の方とお話しを楽しむ場面もありました。
午後2時を回る頃、ご褒美にと、お茶の先生から学生たちにお菓子とお茶を振舞っていただきました。
最高級のお抹茶で点てたお薄の味に目をまん丸くしながら、学生たちは噛みしめるようにゆっくりとお茶を頂いていました。
「こんなに深い味なんですね!」「疲れが飛んでいきました!」
ボランティア活動終了後、少し疲労感を浮かべた学生たちでしたが野点のお茶運び体験にたいへん満足したようです。
「お作法はたいへんでしたが、一つひとつ意味があることが分かりました」「お菓子の名前を伝えるとお客様が喜んでくださって嬉しかったです」
「お茶を習いたくなりました」「ばらを眺めながらお茶を頂くなんて贅沢な時間です!」「来年もこのボランティアをします!」
きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学