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「漬物グランプリ2023」にて食物栄養学科の学生が「金賞」を受賞!2023年4月12日

全日本漬物協会組合連合会主催「漬物グランプリ2023」にて、食物栄養学科の板倉菜々子さんらが「金賞」を受賞しました。

作品名:漬物がデザートに進化!
応募メンバー:板倉菜々子さん、市原亜利紗さん、小川愛夏さん、奥茜里さん

今回受賞した作品「漬物がデザートに進化!」は、板倉菜々子さんらが卒業研究として取り組んだ「スパイス添加糠漬け」から、
とくに風味の優れた山椒およびバニラエッセンス添加糠床で漬けた数種の野菜を応募し、その内、バニラエッセンスを使用した作品が一次審査、二次審査の通過を経て、今回の受賞に至りました。

作品名:漬物がデザートに進化!

説明:私たちは食物栄養学科の卒業研究で、「新しい糠漬け」を開発しようと決めました。
糠漬けは、昔からそれぞれの家庭ごと糠床が異なり、糠床からの成分の浸透や乳酸菌や酵母の作用で日々味が変わるとても面白い発酵食品です。
にもかかわらず若者の糠漬け離れが進んでいる理由は、糠の独特の匂いと塩辛さが敬遠されるからではないかと話し合いました。
独特の香りを緩和し、若者の好きそうな味にすることができれば、日本の食卓を支えてきた伝統ある糠漬けをもっと広めることができるのではないかと考えたのです。

そこで糠床に身近なスパイスを添加して野菜を漬けてみることになったのですが、スパイスの候補をいくつも挙げる中で、
糠にしっかり匂いがつくものとしてバニラエッセンスはどうだろうという案が出ました。
若者と言えば甘い味が大好きで、そのイメージから、漬物を楽しいデザートにできないかという発想です。

糠床にバニラエッセンスを混ぜ入れて、そこに様々な野菜を漬け込み、数日間、毎日試食して味の変遷を調べました。
また、乳酸菌数や酵母数も確認し、発酵が妨げられていないことも確認しました。
最初はあまり期待せず番外編のつもりの試みでしたが、バニラエッセンスを入れたぬか漬けの味は意外にも大正解で、年齢層が異なる先生からもOKが出ました。

甘い風味が塩辛さを緩和して、例えは変ですがソフトクリームのような楽しい風味になり、デザートに進化しています。野菜嫌いの子供にも親しまれそうです。
作成するときのコツは、バニラエッセンスを、お菓子を作るときに加えるよりも多く思い切った量使うことです。一度ご賞味ください。


【レシピ】

〇人参 1/2本
〇大根 150g
〇ラディッシュ 3~4個
〇きゅうり 1本
〇糠床 1kg
〇バニラエッセンス 28mL

[手順1]市販糠床の捨て漬け後に、バニラエッセンス(28mL)を加えよく糠床を混ぜる。

[手順2]根菜は3cm程度の厚みに切り、野菜を糠床に1晩漬け込む。

[手順3]糠から取り出し、軽く洗って、食べやすい大きさに切る。


結果発表と表彰式は4月29日(土)、東京ビッグサイト第5ホールにて開催されるホビークッキングフェア内で執り行われる予定です。
なお、受賞作品は4/27(木)~4/29(土)のイベント期間中、「漬物グランプリ2023」特設展示コーナーへパネルにて紹介されます。

▼漬物グランプリ2023公式HP▼
http://tsukemono-gp.jp/

▼漬物グランプリ2023について(食料新聞より)▼
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/1281/#block15247


きみの可能性を、見逃さない。
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