講演1は「クルーズビジネスの現状と課題 -世界№1のクルーズ会社の年次報告書から-」をテーマにDF100歳社会総合研究所会員の宮崎泰雄氏による講演が行われました。
新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ世界のクルーズビジネス業界。
その最大手であるカーニバル社が、逆境の中でどのような経営戦略をとっているかを年次財務報告書からご紹介下さりました。
そして、日本のクルーズビジネス成功へのカギとして、レジャーランド事業としての発想の転換、規制緩和(カジノ解禁や外国人採用の規制緩和)、
日本人を対象とした新しいクルーズスタイルの創造(温泉+カラオケ)等の具体的な方策を提示いただきました。
今後、世界的にシニア人口の増加が続くと予想され、将来の顧客層として大いに期待されますが、
ダイヤモンド・プリンセス号におけるコロナ感染発生が報道される事態となり、クルーズに対するイメージの悪化など厳しい側面にも言及をされていました。
DF100歳社会総合研究所:https://www.directforce.org/DFRI/index.html
講演2は「国際海上コンテナ輸送における現状と課題 -釜山港の取り組み-」をテーマに本学産業経営研究所研究員の金艶華准教授による講演となりました。
1876年の開港以来、韓国最大のコンテナ港湾として発展を遂げている釜山港。
世界規模のコンテナ輸送の増大により、北東アジア最大のトランシップ湾港として、
毎週455便が運航するコンテナ定期船サービスは世界約100ヵ国、約500ヵ国と繋がる充実したフィーダーネットワークを誇ります。
北港の再開発(観光地化)、そして新港(コンテナ貨物の移転)の開発、外資企業への誘致を目的とした税制面での様々な優遇政策、
地理的な側面で天候の影響を受けにくいなど、安定的な港湾運営とサービス提供を可能にした基盤とその成り立ちについて多角的に紐解き、
世界の船社と荷主が釜山港を選ぶようになった理由について解説いただきました。
金艶華准教授:https://www.hagoromo.ac.jp/guide/teacher_list/industrial_associate_professor/17067-2
きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学