7月14日(木)の『海外研修論』に、JICA青年海外協力隊としてアフリカのケニアで活動されていた郡司穣氏をお招きし、「海外で働くことのおもしろさ」というテーマで、ケニアでの2年間の国家エイズ対策委員会としての活動についてお話を伺いました。
JICA青年海外協力隊の派遣先や応募資格、帰国後のキャリア等の具体的な説明を通し、国際的視野を持つとはどういうことかという内容に学生たちは集中して耳を傾けている様子でした。
有名なサファリやマサイ族などの私たちが想像しやすい面のケニアと、欧米の小都市と変わらない生活水準まで発展を遂げた首都のナイロビが含むスラム化の問題、食習慣や移動手段。実体験を基にした日本との生活習慣の違いを話された後、本題の感染症としてのエイズ問題を昨今のコロナウィルス対策に重ねてご解説いただきました。
学生からは、「エイズを支援しようと思ったのはなぜか?」「エイズを世界から無くすにはまずどういったことに取り組むべきですか?」「僕達が何か取り組める身近な事はありますか?」「なんで発展途上国だとエイズが多いんですか?」「ケニアではなぜ発展が他の国よりも大きく遅れているのでしょうか?」「栄養、水質、教育はどのくらい深刻な問題ですか?」等々多くの質問が寄せられ、郡司氏は一つ一つ丁寧にお答えくださいました。
講演の中で、「実際に異文化に身を置き仕事をする場合、信頼関係の構築には多くの時間とコミュニケーションを必要とした。時には差別もあるが、立場や価値観が異なっても共有できることもたくさんある」と語っていたことは、海外に興味を持つ学生には強く印象に残ったようでした。
ご登壇いただけましたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
郡司 穣 氏:協力隊活動報告
きみの可能性を、見逃さない
羽衣国際大学