人間生活学部の宇佐見美佳准教授の著書『気になる!木になるたべもの』がブイツーソリューションより2021年2月10日に発行されました。
本書は、花や果実のなる樹木の写真に、わらべ歌のようなことばがひらがなで添えられた写真絵本です。
桜、やまもも、柿、はっさく ― 紹介されている春夏秋冬の「木になるたべもの」は全て本学のキャンパスに生えている樹木の恵です。
収穫した花びらと果実は、食物栄養学科の宇佐見研究室ゼミ生たちが考案したレシピでおいしいおやつとなり、巻末に掲載されています。
<やまもも>はジャムとなり、さらにそのジャムを使った<やまももパウンドケーキ>に。
<桜のラングドシャ><柿ジャムのクリームチーズパイ>など、創意あるレシピが並びます。
宇佐見准教授は2013年より近隣の保育園と提携し、代々の学生らと共に保育園児の食育に携わってきました。
畑を借り、学生が園児らと一緒に野菜を育て、収穫し、調理して共食することで野菜の旬やおいしさを知り、生命の神秘や大切さをも感じながら、ともに食を楽しみあう活動です。
昨年度、新型コロナウイルスの影響で保育園児との活動ができなくなり、携わり方に工夫を加える必要が生じたことからこの写真絵本のアイディアが生まれました。
例えば、身近なくだものである柿がどのように実を結ぶのかを、四季を通して写真に撮り、物語性のあることばを添えて絵本にすることで、大人が子どもに読んで聞かせ、家族が共に、日常的に食育を行えることが意図されています。
巻末にレシピを付けたのも、絵本で知ったたべものを使って料理したくなる楽しさや、食べることでそのおいしさを実感することに導く食育をねらっています。
学生たちは園児に向けて、たべものの命を実感し、自分自身が自然から命をいただいて生きていることへの理解を体験する機会をつくることで、新たな食育の可能性を模索しています。
『気になる!木になるたべもの』 (抜粋)
5がつのことです
あら? きになる きになる
きいろい ちいさなはな!?
みたことない なんのはな?
<略>
7がつ 8がつ なつのあつさを がまんして
9がつ 10がつ あきのかぜに ふかれてすごして
ゆうひの
ような
おれんじいろ
どんな
あまみが
つまっている?
ちかくの きれいなゆうひ まいにち みてたら
かきも あんなきれいな ゆうひに なりたかったんだよ
ゆうひが きになる きになるたべもの
きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学