2017年6月5日、株式会社トレジャー・トレーディングから元プロ野球選手の大西 宏明(おおにし ひろあき)氏にお越しいただき、科目「スポーツ指導方法論」(担当:朝西知徳教授)において「スポーツ経験をどのように就職活動に活かしていくのか」をテーマに学生に向けてお話しいただきました。
大西氏はPL学園、近畿大学を経て2002年に近鉄バファローズに入団し、オリックスバファローズ、横浜ベイスターズ、福岡ソフトバンクホークスで2011年まで外野手として活躍。PL学園時代には、第80回全国高等学校野球選手権大会準々決勝において松坂大輔投手を擁する横浜高校と延長17回にわたる試合を繰り広げ、11回裏には二死二塁から大西氏が同点打となる左翼前安打を放ちました。
講演では、伝説の「PL学園対横浜延長17回」での同点打について「ベンチからの声援でリラックスすることができ、同点打につながった」「’打てない’というマイナスな考えは浮かんでこなかった」というエピソードや、近畿大学時代には‘PLの大西’として見られる周囲からの期待の大きさに体重が大幅に減少したことなど、これまでの野球人として大切にされてきたことについてお話しいただきました。
プロ野球引退後には、飲食店経営などの事業を行う傍ら、新卒採用支援を行う株式会社トレジャー・トレーディングの顧問としてキャリアアドバイスなどを行っており、就職活動を控える学生たちに向けて「高校、大学、プロ野球と野球ばかりしてきた人間に何ができるのかという声もあったが、野球で培った経験は現在の飲食店の経営にもつながった。事業を始めてからすでに5年経つが、順調に経営している」と引退後のセカンドキャリアについても自身の経験をもとにお話しいただきました。
最後に大西氏から学生に向けて「目を見れば、学生としての力がわかる。目の輝きを大切にしてほしい」と経営者としてメッセージが贈られ、本学においてスポーツに打ち込んでいる学生たちも勇気をもらうことができました。
朝西教授からは、大西氏のお話に対して「野球でも仕事でも“準備”を大切にされていることが、成功につながっているのではないか」「大西さんの正しい思考が、様々な場面で勝負強さを生み出している」と感想とともに講演のポイントについて述べられました。
【プロフィール】
大西 宏明(おおにし ひろあき)
PL学園→近畿大学→近鉄→オリックス→横浜→ソフトバンク
現役時代は松坂大輔率いる横浜高校と延長17回の死闘を戦い、プロでは主に1番打者として活躍。
現、株式会社トレジャー・トレーディング顧問 兼 株式会社J-SMILE代表取締役
野球で学んだ人間力をビジネスでいかに生かすかについては持論があり、フランクな性格から多くの野球部員に支持される。
現代社会学科