さらに上のレベルで野球がしたい。硬式野球部エースとして活躍した杉本さんは今春、希望を叶えて社会人野球チーム「ジェイプロジェクト硬式野球部」に入団します。硬式野球部での思い出や「ジェイプロジェクト硬式野球部」入団後の抱負などを伺いました。
杉本 篤史さん
現代社会学部現代社会学科4年生
社会人野球チーム「ジェイプロジェクト硬式野球部」に2017年春入団
野球をはじめたきっかけ
2歳上の兄が中学でボーイズリーグに入団し、その影響で自分も中学校から野球部に入部しました。中学校では軟式でピッチャーとショートを経験し、高校入学後からピッチャー一本で野球に打ち込んできました。高校3年生では背番号1番を背負って試合に臨んでいましたが、後悔が残ったことで大学でも野球を続けたいと考え、羽衣国際大学に入学しました。
羽衣国際大学硬式野球部
チームの目標にも掲げられるように「礼儀」を大切にするチームです。監督や先輩から、礼儀として「時間を守ること」「心を込めて挨拶すること」などを1年生のころから厳しくご指導いただきました。2月から寮に入り「ジェイプロジェクト硬式野球部」の練習に参加していますが、厳しくご指導いただいたことが生かせています。
印象に残っている試合
高校2年生の冬、打線の対戦投手対策のために投げたことがきっかけで投球フォームをアンダースローに変えました。アンダースローの投手が少ないこともありますが、投球での「コントロール」と「リズム」が自分の強みです。試合では味方の守備も考慮して投球を組み立てるようにしてきました。
印象に残っているのは、入学後すぐの春季リーグ戦です。1年生から登板させていただき、初めての公式戦で緊張感をもって投げたことが印象に残っています。高校までは打たれなかった球が相手選手に打たれたことで、高校野球と大学野球の違いを感じました。その経験から、竹之内雅史総監督に技術指導を仰ぎ、バッターが嫌がるインコースを狙えるように「コントロール」の精度を高める練習に励みました。
授業との両立
公式戦が平日に行われるため、欠席した授業については部活外の友人に授業内容を聞いたり、ノートを写させてもらうなどして対応していました。
授業の中では「スポーツと栄養」で学んだことが選手としても役立ちました。以前は、練習を終えて帰宅後しばらくしてから食事をとることが多かったのですが、ダメージを受けた身体の回復には練習後すぐの栄養補給が有効だということを学び、おにぎりなどを持参するようになりました。
社会人野球チームへの入団
大学で野球をしていく中で、さらに上のレベルで野球に取り組みたいと考えるようになり、3年生の冬頃から社会人野球に進むことを意識するようになりました。それからは、竹之内総監督に相談していくつかのクラブチームの練習に参加させていただくなど、複数のチームを見て回っていました。
2年前に「ジェイプロジェクト硬式野球部」に入団した兄に、社会人野球の先輩として相談したところ「やる気があるなら練習に参加してみてはどうか」と誘ってもらったことが入団のきっかけになりました。
「ジェイプロジェクト硬式野球部」
名古屋を拠点としたチームで、2月から本格的に練習に参加しています。今季からオリックスで監督を務めた大石大二郎さんが監督に就任し、練習でもアップ時からお互いに声を掛け合うなどまとまりがあって元気なチームです。北海道から沖縄まで全国から選手が集まっており、投球練習では球質やスピードなどチーム一人ひとりのレベルの高さを日々感じています。先輩の中には自分と同じアンダースローやサイドスローの投手もおり、自分から積極的に声をかけさせていただき交流に努めています。
社会人として、選手として
4月からは昼間に練習を行い、夜からは運営会社が経営する飲食店勤務というスケジュールでよりいっそう野球に打ち込める環境です。2月から練習に参加していますが、基礎練習であってもランニングならば10本を同じタイムで走るなど、社会人野球の厳しさを学ばせていただいています。
チームのトレーナーからは、体重移動や肩の関節の動かし方について指導を受けており、練習以外でも体幹や下半身の強化など指導内容を意識したトレーニングに日々励んでいます。
入団後はチームの一員として「チームメイトから必要とされる選手」「チームメイトから信頼される選手」になることが目標です。投手としては、アンダースローという共通点がある西武の牧田和久投手が目標です。
「ジェイプロジェクト硬式野球部」入団後も、羽衣国際大学硬式野球部で学んだ礼儀や姿勢を大切に、社会人野球日本選手権の出場を目指します。
後輩へのメッセージ
社会人野球をめざすためには日々の努力が不可欠です。自分も、硬式野球部の練習後に自主練したり、帰宅後もトレーニングするなど必要と感じた課題を自分に課してきました。足りないところを自分で考え、努力を積み重ねることが次のステップにつながると思います。
総合企画室 企画広報グループ