産業経営研究所では、幅広い視点から産業界と学問をつなぐための研究を推進し、定期的に研究報告などのセミナーを開催しています。2016年度からは、いかに地域社会との交流をより一層深めていくかという観点から、主催のセミナー・講演会を一般の方々にも開放しております。

2016年6月28日、記念すべき公開セミナーの第1回は、テーマに「人類学」を取り上げ、本学の海野るみ准教授（現代社会学部）による講演を開催いたしました。

「生きていることがフィールドワーク：『ふだん使いの人類学』試論」
海野るみ（羽衣国際大学現代社会学部 准教授）
日時：2016年6月28日（火）　16:30〜18:00
会場：羽衣国際大学　1304教室

公開講座であることから、「人類学」の成り立ちとこれまでの流れから講演がスタート。海野先生がフィールドワークを行った南アフリカ共和国西ケープ州のグリクワの人々との交流と研究の様子が紹介されました。帰国後、自身の子供の抱える問題に対して人類学の手法によるアプローチを試みたエピソードや、それに対する日本と南アフリカでの反応の違いなどには、参加者の大変関心を寄せていました。

さらに、異なった授業における学生とのやりとりから能動的思考について比較するなど、日常の場面でも人類学的アプローチによる分析が可能であることなどが紹介されました。

最後には、参加者全員で南アフリカのうた「Tshotsholoza」を合唱し、楽しい講義が幕を閉じました。

参加者も「人類学」に関心を寄せており、質疑応答では活発な質問が寄せられました。

羽衣国際大学　産業経営研究所