2016年5月26日、本学わかやまサテライトにて第10回市民講座がスタートしました。

わかやまサテライトは5月に開設から6周年を迎え、本学教員やゲスト講師による市民講座にも和歌山のみなさまから多数のお申し込みをいただくなど、和歌山における本学サテライトの存在が徐々に浸透してきております。

記念すべき第10回となる市民講座では、講座に先立ち、仁坂吉伸和歌山県知事からの祝辞が、島秀之様（和歌山県企画部企画政策局文化学術課課長）の代読により読み上げられました。

第10回市民講座の初回は、本学の岸本幸臣学長による「南海トラフ-巨大地震への備え-」と題した講演を開催。講演の冒頭では、熊本地震で被災されたみなさまへのお見舞いの言葉が述べられました。

講演の前半では、私たちが経験した3つの大震災「阪神淡路大震災」「東日本大震災」「熊本地震」をふりかえり、それぞれの被害規模や被害総額などを確認したうえで、南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害予想が、3つの大震災と比較していかに甚大となるかについて説明がなされました。南海トラフ巨大地震が発生した場合、地震や津波によって和歌山県は静岡県に次いで2番目に大きな被害が予想されており、参加者は自分や家族のこととして熱心に聞き入っていました。

後半には、巨大地震を完全に予測することや防ぐことが現代の科学・情報技術レベルでは不可能であることから、可能な限り被害を少なくするための「減災」の立場から、地震にいかに備えるかについて解説がなされました。特に、岸本学長の専門分野である住居学の観点から、住まいの安全対策について事例の紹介があり、被災地に学ぶ防災力づくりとして、平時からの地域活動の組織化の重要性などが述べられました。

わかやまサテライト　第10回市民講座
●タイトル：「続　日本の近代と移民の歴史　1.ハワイ　2.ブラジル」
●講師：中谷　智樹（和歌山市民図書館事務主査）
●日時：2016/6/8（水）・6/15（水）　14:30〜16:00
●タイトル：「宮崎アニメの魅力を考える」
●講師：浮田　哲（放送・メディア映像学科教授）
●日時：2016/6/20（月）　14:30〜16:30
●申し込み：受付中（6/10締切）

●タイトル：「食生活を見直して、いつまでも若々しく！」
●講師：辻本　洋子（食物栄養学科教授）
●日時：2016/6/28（火）・7/5（火）　14:30〜16:00
●申し込み：受付中（6/10締切）

★問合せ★
羽衣国際大学わかやまサテライト
0763-424-7000
wakasate@hagoromo.ac.jp