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羽衣国際大学

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HAGOROMO TODAY

「わかやまサテライト 第17回市民講座」が無事終了しました2019年12月23日

羽衣国際大学の「わかやまサテライト」では、専門分野を学べる講座を社会人の方を対象に開講しています。

今回で17回目の開催となった「わかやまサテライト市民講座」では全4講座を開講。

たくさんの方々にご参加いただき、12/9(月)に無事終了することができました。

幅広い分野について開講された講座を、一つづつ振り返りたいと思います。


〈第1講座〉

2019年11月22日(金)日向 浩幸准教授(現代社会学部 現代社会学科)による、『小売・流通業の競争戦略:ネット通販と百貨店を中心に』が開講されました。

現在の小売・流通業界では、スマホやパソコンから、食料品・衣類等なんでも簡単に購入できる便利なネット通販が市場を賑わせている反面、日本各地で百貨店・小売店の閉店や閉店表明が止まりません。

この現状を分析し、ネット通販に対抗する小売・流通業界での具体的な成功例を挙げ、消費者がわざわざ実店舗に行って購入したいと考える価値あるお店づくりとネット通販には模倣できないリアルな体験サービスが強みになることを明らかにしている。

また、百貨店は稀少資源である都心の駅前の一等地を独占しているところに持続的競争優位の源泉が存在することを解説している。

例えば、スマホやパソコンを通じていろいろな活動につながることができるように、百貨店という場を通じて様々なサービスをつなげることができる。百貨店はリアルな世界での結節点となりうることを講義しました。


〈第2講座〉

2019年11月27日(水)東條 正准教授(人間生活学部 食物栄養学科)による、『火の使用は人類進化を促したのか?』が開講されました。

前半は、これまで類人猿からヒトへの進化を唱えられてきた、ラ・マルクの進化論・ダーウィンの進化論・木村資生の進化論について、それぞれの解説がありました。

後半は、その中でも特に現在では概ね正しいとされている、木村資生の「中立進化説」から、樹上生活していた類人猿が地上に降り、偶然に遭遇した環境・条件の中で、火の使用をすることにより、捕食動物からの攻撃を避け、火を使った生活環境が人類の進化に大きな影響を及ぼした具体的な解説がありました。

受講者からは、「前半の進化論は難しかったが、後半の人類進化には、火の使用が欠かせないかったことがよくわかった。」との声が上がっていました。


〈第3講座〉

2019年12月3日(火)内田 知巳助教(現代社会学部 放送・メディア映像学科)による、『シカクイ味覚~映像で魅せる美味しさ~』が開講されました。

第13回市民講座「画が語る、映像が生み出すの物語」の第二弾として、今回は視覚から感じる映像テクニックについての講義がありました。

第一部で説明があった、人間が持っている知覚能力(五感)の中で、8割以上を視覚に頼っていることには、受講者の皆さんも驚きを隠せませんでした。

クロスモーダル効果(脳の錯覚・拡大知覚)を利用した最新研究により、身近な存在になりつつあるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)最新情報について、第二部では、ジブリで見せる「おいしそう映像」、食品の美味しさを最大限に表現する「シズル映像」の映像テクニックについて説明があり、受講者の皆さんからは、なるほどと言う声が上がっていました。


〈第4講座〉

2019年12月9日(月)市田 哲朗講師(人間生活学部 人間生活学科)による、『「和歌山」食材の可能性~地産地消とスイーツ~』が開講されました。

飴から始まった菓子文化の歴史、お菓子への認識の変化(作るものから、買うものへ)、和歌山県の農業産出額(果実)、世界で行われている食の運動、地産地消と食育事例、世界の家庭菓子についての講義がありました。

なかでも、果実の農業産出額が、和歌山県が全国1位であることに、受講者の皆さんから「オッー」という声が上がっていました。

ただ、全国的に見ても少子高齢化の進むのが早く、山間部の多い和歌山にとって、後継者問題・中山間地域の後退について、大きな問題となっています。

多くの果実生産量を誇る和歌山の果実をどの様に菓子業界に普及させるか、受講者の皆さんと一緒に考える機会になりました。

また、動画を見ながら、おいしい「みかんのパンケーキ」レシピの紹介もありました。


※2020年度市民講座については、年明けから日程調整を行う予定にしています。

きみの可能性を、見逃さない。
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