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羽衣国際大学

今日の出来事

HAGOROMO TODAY

「わかやまサテライト 第16回市民講座」が無事終了いたしました。2019年6月28日

羽衣国際大学の「わかやまサテライト」では、専門分野を学べる講座を社会人の方を対象に開講しています。

今回で16回目の開催となった「わかやまサテライト市民講座」では全4講座を開講。

たくさんの方々にご参加いただき、6/19(水)に無事終了することができました。

幅広い分野について開講された講座を、一つづつ振り返りたいと思います。


〈第1講座〉

2019年5月30日(木)、大串 美沙講師(人間生活学部 食物栄養学科)による、「食物繊維で健康増進」を開講。

近年増加している、生活習慣病や肥満者への機能食品として「食物繊維」が、注目されています。

この「食物繊維」の特性から、ヒトの消化管(口・胃・小腸・大腸など)での働きが、私たちの身体にどのような効果があるのか、食物繊維が多く含まれる身近な食材を使った、調理方法等の紹介がありました。

また、共同研究で藻の一種であるミドリムシ(ユーグレナ)にしか含まれない、パラミロンを有効成分とする創傷治療剤(パラミロンフィルム)の開発過程の紹介もあり、新しい取り組みに受講者の皆さんも聞き入っていました。


〈第2講座〉

2019年6月6日(木)、氏家 真梨講師(人間生活学部 人間生活学科)による、「何をどれだけ食べたらいいの?」日本とボツワナ共和国の相違点と共通点を開講。

JICA青年海外協力隊栄養士隊員として、ボツワナ共和国での2年間のボランティア活動からわかる、医療機関・公共施設等での、栄養問題調査や指導についての体験講義がありました。

病院内では、個々の患者にあった治療食がない、病棟での栄養管理や指導ができていない、病院外では、調理方法・食材利用など食文化の違いはあるが、殆ど栄養管理ができていない状況にあることから、現地で作成されているパンフレットの改善に取り組んだとのこと。

日本で使われている教材「3・1・2弁当箱」を、ボツワナ版「3・1・2ワンプレート式」に置き換え、バランス・ダイエットのパンフレットを作成し、栄養指導に務めた紹介がありました。

講義終盤には、ユネスコ無形文化遺産に登録された、「一汁三菜」を基本とする「和食」の栄養バランスについて説明があり、受講者の皆さんも日常の食事を見直す機会となりました。


〈第3講座〉

2019年6月12日(水)、村上 清身教授(現代社会学部 放送・メディア映像学科)による、「学生が作った脳卒中の予防啓発ビデオ」上映と制作過程紹介を開講。

放送・メディア映像学科が取組んでいる、多くの地域と連携した映像作品の中から、今回は、堺市消防局から依頼を受けた「SIGHサイン~あなたの判断で命を救え~脳卒中」ビデオ制作過程の紹介がありました。

一つの作品完成までの流れとして、スケジュール調整・台本作成・アポどり・撮影・編集など、様々な壁があります。

これらの壁に、一生懸命取り組んできた学生たちの、気持ちがこもったビデオ紹介に、受講者の皆さんも聞き入っていました。

受講者からは、身近に起こるかもしれない、「脳卒中」ついて見極める方法「FAST」(顔・腕・言葉・時間)を、映像を通して確認することができて良かった、という声も上がっていました。


〈第4講座〉

2019年6月19日(水)、中島 智准教授(現代社会学部 現代社会学科)による、「宮本常一と観光文化 新時代の観光を育てるために」を開講。

生涯かけて日本列島を歩き続けた民俗学者・農村指導者・社会教育家である宮本常一の構想した旅学、観光文化学についての講義がありました。

宮本が望んだ地域に根ざした観光について、和歌山県には村おこしに活かせるような歴史的遺産や文化遺産が多く埋もれていることを、受講者の皆さんと一緒に考える講座となりました。

また、観光振興の方向性として、地域の暮らしぶりそのものが観光対象としてとらえられるようになってきています。新時代の観光文化の事例として、急激な情報通信技術の発展から、「アニメ聖地巡礼」とそれを活かした町おこしが話題を呼んでいる紹介がありました。


※2019年度(後期)第17回市民講座は、令和元年11月下旬~12月下旬開講を予定しています。詳細については、10月中旬頃HPに掲出させていただきます。 

きみの可能性を、見逃さない。
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