羽衣国際大学の「わかやまサテライト」では、専門分野を学べる講座を社会人の方を対象に開講しています。
今回で15回目の開催となった「わかやまサテライト市民講座」では全4講座を開講。
たくさんの方々にご参加いただき、12/11(火)に無事終了することができました。
幅広い分野について開講された講座を、一つづつ振り返りたいと思います。
【開講し終えた講座を振り返る】
〈第1講座〉
2018年11月30日(金)李 温九教授(人間生活学部 食物栄養学科)による、「調理の男らしさ・女らしさ」が開講されました。
時代の変化に伴い大きく変わった日本の家庭、片働き世帯から共働き世帯へと足早に移行しています。
そんな中で、男女格差が最も大きい家事の一つである「調理」について講義頂きました。
調理と料理、食材と食品、食品学・調理学・栄養学の違いについて説明があり、調理することで期待できる効果として、複数の作業を同時に行うことで脳が活性化され、「認知症予防」に繋がることの紹介がありました。
目指せ「食生活の自立」。
また、終盤では韓国の『キムジャン前線』(キムチの漬け込み)の紹介もあり、漬物好きの受講者にとっては、食をそそるお話しでした。
〈第2講座〉
2018年12月3日(月)清水 尚子教授(人間生活学部 人間生活学科)による、「色彩の特性と効果」が開講されました。
普段の生活で、色がお互いに影響を与え合っていることなど意識することのない色の世界について、「色彩体系」・「心理的効果」・「見えの効果」・「色を見るための要素」など、サンプルや実際に使われている例を挙げ、詳細な説明がありました。
例えば普遍性のある色のイメージでは、暖色と寒色の使い分けによって、職場や生活環境の雰囲気が変わってくること、膨張色と収縮色では、白と黒の「碁石」の大きさの違いなど、なるほどと思う紹介がありました。
色彩に関しては、わかやまサテライト市民講座で初めて開講されたこともあり、受講者からは、初めての色彩の世界でした。
色の効果・心理的な効果・人間とのかかわりの深さ等、すごく勉強になりましたとの声があがっていました。
〈第3講座〉
2018年12月7日(金)玉井 敏晴准教授(現代社会学部 放送・メディア映像学科)による、「ドローン空撮の魅力」が開講されました。
ドローンが、本格的に一般社会に出回ってきたのが4年ぐらい前になります。
今では、TVや映画等の映像制作では欠かせない機材の一つとなっています。
このドローンと空撮について、飛行原理・安全飛行の為の各種センサー・電波等の詳しい説明がありました。
また、比較的安価で、誰にでも簡単に飛ばすことのできる無人飛行機ですが、人体や物への接触・墜落などの大きなリスクも潜んでいます。
そこで、航空法や電波法・小型無人機等飛行禁止法等についても触れられました。
空撮の魅力では、実際に撮影された映像を解説され、室内での実演飛行もあり、受講者の目をくぎ付けにした講義でした。
〈第4講座〉
2018年12月11日(火)合澤 浩之教授(現代社会学部 現代社会学科)による、「シニア消費の実態と展望」が開講されました。
世界最速のペースで少子高齢化が進む国内において、日本企業にとってシニア市場を攻略することが重要なテーマとなっています。
シニアの金融資産(種類別)・生活志向(生活の力点)から、シニア消費の実態分析し、シニア消費低迷の要因を、商品戦略失敗例を挙げ詳細な説明がありました。
人生が4つのエイジ(年代)に分かれているなかで、日本の総人口の26%を占めているサードエイジ(55~75歳)の固定概念、価値観をうまく活用した、シニア市場攻略成功例を映像で観ていただきました。
これからの家族の変化としては、3世代世帯の減少は避けられないが、近居の増加が見込まれる。
この近居による、妻型3世代消費市場をいかに攻略するか、3世代それぞれ楽しめる商品・サービスの開発について説明がありました。
受講者のアンケートからは、「孫のランドセル・勉強机購入」を考え中です。との声もあがっていました。
【平成31年度(前期)第16回市民講座について】
・平成31年5月中旬~6月下旬開講を予定しています。
・詳細については、5月初旬HPに掲出させていただきます。
※わかやまサテライト市民講座に関するお問い合わせは、wakasate@hagoromo.ac.jpまで。
きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学