羽衣TODAY
2026年7月31日(金)に「プロジェクト演習(PBL)※1」の成果報告会を開催しました。
本学教学委員長の塚元先生より、「開会のご挨拶」に続き、共通教育開発センター清水センター長より「プロジェクト演習の趣旨と評価方法について」のご説明がありました。
また当日は、プロジェクト科目協力者の皆様にもご出席いただきました。
今回報告があったプロジェクトは以下になります。
【プロジェクト:堺大空襲 次世代の語り部育成事業】
本プロジェクトは、堺市市民人権局ダイバーシティ推進部人権推進課様と連携のもと、戦争体験の継承と平和の大切さを次世代へ伝えることを目的として進めてまいりました。
1945年7月10日の堺大空襲では、1,800人以上の尊い命が犠牲となりました。近年、当時の体験を直接語り継ぐ語り部ボランティア「ピースメッセンジャー」の高齢化が進み、活動の継続が困難になりつつあるという課題が浮き彫りになっています。こうした現状を受け、本プロジェクトでは11人の学生が戦争体験者から直接お話を伺い、その証言を「次世代の語り部」として引き継ぎ、未来へと語り継いでいく役割を担っています。
これまでの取り組みにおいて、第1期では講話の枠組みを構築し、第2期にはNHKをはじめとする報道で関心が広がり派遣依頼が急増、多くの学校などに講話を届けました。 今回、新たな期を迎え、これまで積み重ねてきた経験も踏まえながらプロジェクトを進めた結果、新たな担い手が誕生し、着実に継承の輪が広がりつつあります。
本活動は「知る」「作る」「伝える」の3つのステップで構成されています。まず学生たちは戦争や空襲について学びを深め、次にその学びを基に講話内容を構成・準備しました。中でも「どのようにすれば体験者の声を自分の中でしっかり受け止め、それを他者へ伝えることができるか」という問いに向き合いながら工夫を重ねた点が大きな特徴です。こうして準備を整えたうえで、実際に小学校、中学校、高校、企業などへ赴き講話を行いました。
報告会では学生による講話が披露され、その内容は来場者に強い印象を与えました。
発表を行った学生からは、講話先で「堺で空襲があったことを初めて知った」「今の生活が当たり前ではないと気づかされた」「体験者の方の心をどう伝えていくかが重要だ」「戦争体験を語り継ぎ、語り続けることの大切さを知った」「平和とは何かを考え、平和を願い考えることができる環境こそが平和なのだと思った」といった感想が寄せられ、平和について深く考えるきっかけを作れたことが報告されました。
報告会の最後には、堺市市民人権局ダイバーシティ推進部人権推進課様より、学生たちの真摯な取り組みを称える心温まるお言葉と熱い励ましをいただきました。さらに、これまでの活動に対する深い感謝の意を込め、人権推進課様より学生一人ひとりへ感謝状が授与されました。
学生にとっても、今後も語り続け、伝え続けることの大切さを学ぶ大変貴重な機会となりました。このような機会をいただきました堺市市民人権局ダイバーシティ推進部人権推進課様に心より深く感謝申し上げます。
※1「プロジェクト演習」の趣旨
学内外から提案されたプロジェクト達成に向けて、学生が主体的・自律/自主的に学んでいく実践型学修スタイルにより、現場で学ぶ姿勢、コミュニケーション能力、協調性、主体性、問題発見・課題解決能力を修得することで、関連する専門分野の知識・技能を高める。全学的な学位授与方針のうち、特にDP4-1「学内外の能動的学修経験をとおして、課題を発見する力、課題解決のために必要な情報を収集し分析する力、課題解決に向けた行動力を身につけている」を実現するための科目。
羽衣国際大学