※模擬実習授業を行った(左)吉竹さん、(中央)玉木さん、(右)高良さん
2018年6月29日、人間生活学科の中井久美子教授が担当する「クッキング」の授業内で家庭科教員を目指す学生3名が模擬実習授業を実施しました。
テーマは「ローリングストック食の調理製菓への活用」。
非常食の賞味期限切れを防ぐことを目的に、普段から非常食を美味しく食べれるようにと考えられたのがローリングストック食。
そんなローリングストック食の活用の仕方を、生徒役の学生に教えるのが模擬実習授業のミッションです。
模擬実習授業までの準備期間は約一ヶ月。
3名の教員役の学生は、「必要な調理器具は何か」「レシピの説明は適切か」「授業のタイムスケジュールに無駄はないか」「安全衛生への配慮に細心の注意を払えているか」など、実習授業のノウハウを中井教授からみっちり叩き込まれました。
そんな彼らが授業で作り方を教えるのが、①ゴーヤちゃんぷる②チキンのミートドリア③ティラミスの3食です。
チャイムが鳴ると同時に、教員役の学生のみで調理のデモンストレーションを開始。生クリームの泡立てかたや、切った食材の大きさを細かくレクチャー。彼らの話に真剣に耳を傾ける学生の姿は、本当の授業さながら。
デモンストレーションが終わった後は、教えたとおりにレシピを再現できるか確認するため、教室内を巡回。
無事にローリングストック食を完成させたら、みんなで仲良く試食。
生徒役の学生に授業の感想を聞くと「説明もわかりやすかったし、調理が始まると調理台をこまめに回ってアドバイスしてくれたので、迷わず作れた」「カンパンと缶詰の使い方がとてもヒントになった」「どれもとても美味しかった」など褒め言葉が続き、教員役の学生達はホッと一安心。
模擬実習授業を無事終えることができた3名の学生からは「大変良い学びになりました。こんな貴重な体験の場を与えてくださった中井先生に感謝致します」とコメントがあり、学生と共に歩んできた中井教授の涙腺はウルウル。
約一ヶ月の頑張りが花開く、大成功の模擬実習授業となりました。
初めて教壇に立った吉竹さん、高良さん、玉木さん、お疲れさまでした。
将来皆さんが教師になり教壇に立つ日がきたときには、中井教授に伝授してもらったことを忘れることなく、次世代の皆に食の面白さを伝えてくださいね。
きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学
【実習メニュー】
■ゴーヤちゃんぷる:カンパンを麩の代わりとして使用
■チキンのミートドリア:α米、鶏の塩焼き缶、トマトソース缶、ホワイトソース缶、ミートソース缶を使用
■ティラミス:カンパンをコーヒー牛乳に浸して、スポンジの代わりとして使用
【ローリングストック食とは?】
缶詰などの非常食を美味しく食べるために考えられたのが「ローリングストック食」。災害時に非常食の賞味期限が切れていたということを防ぐために、普段から非常食を食べる→食べたら買い足すを繰り返すことで、常に新しい非常食を備えておくことが目的です。