平成29年3月20日、平成28年度羽衣国際大学卒業証書授与式を執り行いました。
多くのご来賓ならびに保護者の皆様ご臨席のなか、現代社会学部108名、人間生活学部105名、合計213名に、岸本幸臣学長から卒業が許可されました。
卒業証書授与の際には、卒業生全員の氏名が読み上げられ、学科ごとの卒業生代表に岸本幸臣学長から、卒業証書が授与されました。
●卒業証書授与された卒業生代表:
現代社会学部 放送・メディア映像学科: 田中 智恵さん
現代社会学部 現代社会学科: 田中 奎吾さん
人間生活学部 食物栄養学科: 宇根本 晶さん
人間生活学部 人間生活学科: 増田 万里子さん
●在学生代表 送辞: 赤坂 舞香さん
●卒業生代表 答辞: 木村 美晴さん
●卒業生代表記念品贈呈: 西岡 環さん
学長式辞(要約)
卒業生のみなさん、卒業おめでとう。本学の全ての教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。
今日の日を迎え、自分自身に確かな成長を感じている人も多いと思います。私たち教職員の目からも、皆さんは着実に、立派に成長されたと思っています。そのことに「誇りと自信」をもって、明日からの新しい社会に羽ばたいて欲しいと願っています。
皆さんが今日まで生きてきた、四半世紀の間に、世の中では大きな変化がありましたが、それ以上の変化が、これからの数年間で起こるだろうと思われます。その意味では皆さんが大学で身につけた専門知識や技術も、早晩に陳腐化し、役立たなくなるのかもしれません。
では「大学教育」は無駄だったのか、ということにもなります。そこが最も大切なことなのですが、多様で急速に変化するこれからの社会において、主体的に生き、活躍していくためには将来の変化への柔軟な対応能力と新しい事態への認識力、好ましい将来を見通す洞察力も必要となります。だからこそ、本学が建学の精神に掲げている「自由・自主・自律・個性尊重」の精神を育むことが、何よりも大切になるわけです。羽衣国際大学ではその指針を大学教育の様々な機会を通して、皆さんに伝え続けてきたつもりです。
本学の建学の精神である「自由・自主・自律・個性尊重」の教えは、変化するこれからの未来社会に、果敢に立ち向かえる有為な人材を育てる、素晴らしい指針であることを、卒業式を機に、改めて理解していただければと思っています。
はなむけの言葉として中国の故事にある「疾風に勁草を知る」という言葉を贈りたいと思います。強い風が吹くと弱い草は吹き飛ばされ、本当に強い草だけが生き残り、初めてその存在が分かるという意味の故事です。明日からのみなさんの周りには色んな人達が登場してきます。これからの時代や社会の激しい変化という疾風の中で、皆さんこそはそれに耐え抜く逞しい勁草となってくれることを期待しています。
明日からはそれぞれの活躍の場でしっかりと根を張り、努力を重ね、素晴らしい人材として成長してください。皆さんは大学開学十五周年を迎える年に本学を巣立った、記念すべき卒業生となります。先輩たちが開拓してくれた地平をしっかりと踏みしめ、後輩たちにも逞しい足跡を残せるよう、忍耐強く頑張ってくださることを期待しています。皆さんは卒業されても、私たち羽衣国際大学にとって「かけがえのない存在」であることをお伝えし、羽衣国際大学の全ての教職員を代表して、卒業式への祝辞といたします。
平成29年3月20日
羽衣国際大学学長 岸本幸臣