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EVENT REPORT

2022.10.22

「第38回 羽衣国際大学能楽鑑賞会」を開催しました

10月22日(土)、アプラたかいし大ホールにて「第38回 羽衣国際大学能楽鑑賞会」を開催しました。

高石市民をはじめ地域の方々や本学卒業生など230人を超える観客の皆様に鑑賞いただきました。

 

開会の挨拶にて本学学長 中川恵が述べましたとおり、この度の能楽鑑賞会は、来年創立100周年を迎えます羽衣学園のプレ事業として開催いたしました。一世紀を遡る1923年に、高石の地に羽衣学園の礎を築くことができましたのは地域の方たちのご理解とご支援の賜物であることを羽衣学園は忘れることはなく、これからも耐えない感謝の念を表し、高石市民文化会館アプラたかいしにおける開催の運びとなりました。

 

節目の年に上演する演目として、重要無形文化財総合指定保持者の能楽師であり、羽衣学園学術文化顧問の辰巳満次郎師に「石橋(しゃっきょう) 連獅子」を選んでいただきました。白獅子と赤獅子が舞う華麗で勇壮な舞は「平和と生命力を人々に与える祝言の舞」であるので、羽衣学園の100周年を祝い、世の中の平和と人々の清栄を願うためにも理想的な演目として選んでいただきました。

 

智慧を象徴する文殊菩薩の使いである紅白の獅子を主役とする「石橋(しゃっきょう)」は、学問を究める教育機関である羽衣国際大学および羽衣学園の節目を祝う演目としても最適のものとなりました。

 

終演後、観客の皆様からは「感動しました」「迫力満載でした」「豪華な舞台に圧倒されました」「贅沢な時間を過ごしました」「初めて能を観ましたが魅了されました」「100周年にふさわしい舞台でしたね」「地元の者としてこれからも羽衣を応援しますよ」といったご感想を寄せていただきました。心より感謝申し上げます。

 

「石橋(しゃっきょう)」上演前には、辰巳満次郎師のご指南により、会場の皆様に「高砂」の謡をご唱和いただきました。本物の「高砂」の謡い方をユーモアあふれる辰巳師のご指南で学びながら、ほんのひと節ではありましたが日本の伝統文化を「観る」側から「する」側となる、楽しい体験を会場の皆様にしていただきました。

 

「石橋(しゃっきょう)」連獅子

 

*あらすじ:

底も見えない断崖に架けられた、唐土は清涼山の<石橋(しゃっきょう)>。渡った先に文殊の浄土があるが、難行苦行を経た者でも渡ることは難しい。<石橋>を渡らんとする修行僧の寂昭を樵の童子が止める。しばし待てば奇瑞が現れると言い残し、童子は立ち去る。ほどなくして霊獣の紅白の獅子が<石橋>の上に現れる。文殊菩薩の使いである白獅子と赤獅子は<石橋>の上を飛び跳ねては咲き乱れる牡丹の花に戯れ、万歳千秋を祝う。華麗に勇壮に舞い廻り、寿ぎ納めた白獅子と赤獅子は文殊菩薩の下へと戻って行くのであった。

 

*配役:

白獅子 辰巳 満次郎 〔シテ方宝生流能楽師, 重要無形文化財総合指定保持者, 羽衣学園学術文化顧問〕 

赤獅子 辰巳 大二郎 〔シテ方宝生流能楽師, 羽衣国際大学能楽部・美羽宝生会指導補助〕

童  子 辰巳 和 磨〔シテ方宝生流能楽師〕

寂  昭 原   大  〔ワキ方高安流能楽師, 重要無形文化財総合指定保持者〕

 


きみの可能性を、見逃さない。
羽衣国際大学