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「著者と語ろうNo.5 〜辰巳満次郎氏を迎えて〜引き算の美学」を開催しました

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2017.02.17

 2017年2月14日(火)、羽衣学園学術文化顧問でシテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎氏をお迎えして「著者と語ろうNo.5 〜辰巳満次郎氏を迎えて〜引き算の美学」を開催しました。

 

 トークでは、辰巳氏が監修を務めた『能の本』(西日本出版社、2016年11月発行)の話しを軸に、本学の学術情報・地域連携センター課長の吉田が聞き手となって、能楽鑑賞の初心者の視点から能楽の魅力と鑑賞のポイントについて迫りました。

 

 『能の本』はこれまでの能楽入門書と違い、章ごとに代表的な曲が短編小説のように読め、冒頭の導入マンガでストーリーが一目でつかめ、曲の核を捉える「そそる台詞」が添えられ、能の面白さがたちどころに分かる工夫がなされていることが紹介され、同書で取り上げられている幾つかの曲を例に、能楽を形成する要素ごとの基本から核心までお話しいただきました。

 特に、能楽は西洋演劇と比較すると「演出」や「演者」「所作」など、様々な要素において"引き算"することで時空・次元を超える表現を可能とし、鑑賞者の自由な想像力を膨らませる効力を秘めていること、演者が退出しても鑑賞者の中に余韻が残っているかぎり舞台が続いていることなど、鑑賞者と能楽師が一体となって能を完成させるという辰巳氏の言葉に、参加された皆さんも深く頷きながら聞き入っていました。

 

 後半には能の基本姿勢の「カマエ」から「スリ足」の動き、感情を表す「テラス」「クモラス」「シオリ」「面ヲキル」などの所作を、ユーモアあふれる辰巳氏の指導のもと参加者に実際に体験していただきました。所作体験では、本学の宝生流能楽部からシュリンガー 美倭 レイチェルさん(現代社会学科4年生)と李傑鴻さん(現代社会学科4年生)がサポートを務めました。

 

 能楽師として曲の演出にも携わり、新作能も発表している辰巳氏の和やかなお話を通じて「能楽鑑賞は知識が必要なハードルの高いものだと思っていたが、現代に生きる芸能として気軽に楽しめるものだとわかった」と参加者の能楽に対する印象が変わったひと時となりました。

 

 

学術情報・地域連携センター

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