介護福祉専攻
先生からのメッセージ
根拠に基づく介護の実践ができる介護福祉士の養成を目指す
人間生活学部 人間生活学科 介護福祉専攻 松田 美智子
Evidence based careを実践し、説明責任を果たす力を育むために。

介護福祉士・看護師・社会福祉士といった3つの資格を有する立場で介護福祉士養成の教育現場に携わり、同時に介護の現場を見つめてきた私が痛切に思うこと。
それは知識や技術があっても、コミュニケーション能力が未熟であるということ。
いま、介護の世界ではEvidence based care(エビデンス・ベースド・ケア)、つまり“根拠に基づく介護”の大切さが声高に叫ばれ、実践されつつあります。
一方、根拠の説明として「このサービス利用者には、なぜこうした対応が必要なのか、他にどのような方法があるのか」という理由や選択肢を本人や家族などに伝えることを、多くの介護福祉士があまり上手に行えていないように思えるのです。
そこで本学の新カリキュラムでは、こうした部分を補って余りあるカリキュラムを用意。
私自身は学生にassessment(アセスメント:評価、考察)能力を身につけさせることで、サービス利用者個人の状態を理解し、必要な支援を考え、将来の生活や社会の在り方を予測し、支援の成果を調べられるワンランク上の介護福祉士養成を目指しています。
「スズメの学校」と「メダカの学校」、その大きな違いとは。
私の教育方針を有名な童謡に例えると「スズメの学校」ではなく、「メダカの学校」を目指していると言えるでしょう。
それぞれの歌詞を思い浮かべていただくと、その大きな違いに気付くはずです。
スズメの学校は「先生は鞭(ムチ)を振り振り」「生徒のスズメはお口をそろえてチイパッパ」と、一方通行の教育です。
メダカの学校は「だれが生徒か先生か」相互方向の交流関係が伺えます。
私にとっての教育は、まさに学生との交流の中で成り立つものであり、教え教えられる相互作用を重視しています。
それは介護にも当てはまり、介護をする側、される側の相互作用があってこそお互いを人間的に高めあうことができると確信しています。
私自身、日々の教育を通して「人を癒すことで、自分も癒される」介護福祉士の素晴らしさを実感しています。
現場で活躍する卒業生と再会する度、自分の教育が間違っていなかったことに安堵します。
これからも胸を張って教え子達と顔を合わせられるよう、自分の成すべきことに全力で取り組んでいきます。