放送・メディア映像学科
先生からのメッセージ

君は作品に、素の自分をさらけ出す勇気があるか。

現代社会学部 / 放送・メディア映像学科 村上 清身

かつてない多チャンネル時代にふさわしい番組づくりとは?

放送・メディア映像学科 先生からのメッセージ イメージ

テレビ番組のディレクター・プロデューサーとして30年近く放送業界に身を置き、現在ではメディアを問わず、多種多様な作品づくりに取り組んでいる私が日々感じていることは…
やっと“視聴者が本当に見たい番組を自由に選び、楽しめる時代に突入した”ということです。
BSやCSなどの衛星放送からローカル局がひしめく地上波放送、ケーブルテレビ、さらにネット上まで含めると、とんでもない数の映像ソフトが常時、発信され続けています。
当然1作品あたりの視聴者数は減りますが、それらはターゲットを絞りコンセプトを明確にしているので、これまで以上に熱心なファンを獲得できる。こうした状況を背景に、私はいつも学生にこう言います。もっと自分に素直になろうと。

プロとは呼べない作り手の作品が支持される時代へ。

気取らず飾らず、ありのままの自分をさらけだした作品をつくれば、必ず『共感』してくれる人がいる。
私は以前、番組の企画から取材、編集、納品までを一人で行うスペシャリストの養成を試みました。
そこで出来た作品は実際に、ある放送局で週1回のレギュラー番組としてON AIRされていたんです。
内容は“今、輝いている人”の密着ルポで、レポーターの4人は素人同然の女性。
取材を終えた彼女たちはビデオ編集機に向かい、自分だけの技術と感性でテレビ番組に仕上げるのです。
剥き出しの個性と情熱溢れる作風が視聴者の胸を打ち、番組は4年間も続きました。

定員500人のホールに観客15人。垣間見た現実と希望・・・。

私は現在、年に1~2回の割合で「朗読と音の世界・おはなし夢ひろば」を手掛けています。
舞台に立つアナウンサーの朗読と効果音だけで童話の世界を楽しんでいただくイベントですが、初回は定員500人のホールにお客さんが15人ほどといった状況でした。しかし、回収したアンケートには「とても良かった」「続けてください」の文字が…。
粘り強く開催していたところ、回を重ねるごとに多くのお客様が足を運んでくださるようになり、おかげさまで今年の夏、21回目の公演を迎えることができます。
テレビ番組もイベントも肝心なのは、人の心に何を訴えかけるかに尽きると思います。そして人の心を動かす基本は、作り手の真っすぐな思いが呼び覚ます『共感』にあると思います。
作品づくりを通して素直な自分を表現できる次世代クリエイターの誕生に期待しています。

ページの先頭に戻る